もしも、捨て猫を見つけてしまったら?
途方にくれている子猫をお家に連れて帰ったら・・・?
うちにいる猫達は全て元野良猫です。
うちの子達を拾ったときに学んだ事がほとんどです。
少しでもお役に立てれば、幸いです。
健康チェック

拾った猫の状態を観察して下さい。
目やには出ていませんか?
お尻はただれていませんか?
鼻水は?
くしゃみはしていませんか?

目やにが出ていれば、濡らしたティッシュで拭いてあげましょう。
お尻がただれていれば、下痢をしているかもしれません。
鼻水・くしゃみは風邪をひいているかもしれません。
健康な猫は毛づやも良く、つやつやしています。
拾った猫なら栄養状態も良くないかもしれません。

まずは健康チェックです。
あまりにひどい状態のときはそのまま病院へ直行して下さい。
うちの月を拾ったとき、目やにでいっぱいで、目が開いていませんでした。
あたしでは対処出来ないと思い、そのまま病院へ。
もしあの時病院へ行っていなければ、失明していたかもと先生に言われました。
時間が大切なときもあります。
危険な状態、対処できないと思ったときは、病院へ直行しましょう。
もし大した事がなかったとしても、行って損はありません。
お部屋

先住猫がいる場合は、隔離しておきましょう。
拾った猫には寄生虫がいる事がほとんどです。
一緒にしてしまうと、感染してしまいます。
また病気の心配もあります。
病院で検査して病気がない事が判るまでは隔離してあげましょう。

猫が粗相やいたずらをしてもいいように、ある程度片付けましょう。
落ち着くまでのしばらくの間、物を移動するのも大変です。
先にざっと片付けておくと後で本当に楽なのです。
ご飯

野良猫ならきっとお腹が空いているはずです。
健康にそれ程問題がなければ、ご飯をあげて下さい。
最初は怖がって食べないかもしれません。
抱っこ出来るなら、お膝に抱っこして撫ぜて
リラックスさせてあげましょう。
お皿から食べれなくても、手からなら食べるかもしれません。
うちのシャム子を拾ったときは、お皿からは食べませんでしたが、
手のひらに乗せてあげると食べることができました。
警戒心が強い子は一人きりにしてあげればこっそり食べるかもしれません。

まずは飢えから開放してあげて下さい。
お水も一緒においてあげましょう。
ミルクは飲み慣れていない子は下痢をしてしまうことがありますので、
最初はお水からあげて下さい。
トイレ

ご飯を食べることが出来たら、次はトイレ。
猫の砂があれば、それに越したことはありませんが、
用意がない場合は、新聞紙を細かく裂いて箱に入れた物で代用できます。
トイレの躾は野良猫の場合出来ていませんので、
最初は失敗するかもしれません。
猫がいるお部屋はある程度片付けておきましょう。
猫がお部屋の中を歩き回ったり、そわそわしたりする素振りを見せたら、
トイレの中に入れてあげましょう。
トイレの外に出ても、怪しければ何度も入れて下さい。
睡眠

ご飯を食べると眠くなるのは人間と一緒です。
汚れてもいい毛布やバスタオルを用意してあげましょう。
落ち着かない猫の場合は、箱に入れてあげると落ち着きます。
安心して眠るところを作ってあげて下さい。
ご飯を食べてトイレして、眠る事。
この3つが出来れば、一安心。
慣れていない猫でも、心を開き始めています。
病院で検査

健康に問題が無さそうであれば、慣れてきた頃に病院へ行きましょう。
信頼関係が無ければ、病院へ行っても検査する事ができません。
うちのシャム子は拾った次の日に病院へ行きましたが、
結局検査が出来ないまま、家に帰ってきてしまいました。
病院へ行くときには、ウンチも持って行きましょう。
寄生虫の検査には必要です。
外の猫には必ず寄生虫がいるものです。
出来れば血液検査をしてもらいましょう。
伝染病の検査が血液検査で判ります。
野良猫ならば、慣れるのに時間がかかります。
焦らずゆっくり慣れるようにしましょう。
トイレも最初は失敗するかもしれません。
長い目で見てあげてください。
最初から出来る子は本当に少ないです。
ゆっくりゆっくり進んで行きましょう。